言葉の力、生きる力

言葉の力、生きる力 (新潮文庫)

言葉の力、生きる力 (新潮文庫)

最近、読書からやや遠ざかっていましたが、久しぶりに読みふけりました。柳田邦男氏の名前は何となく知っていましたが、読んだこともなく、立ち読みで何となく買ってしまいました。表題とは裏腹に中身を流し読みしてみると終末医療に関わることが多く、自分もそろそろ意識し始めていることかと思います。ノンフィクション作家としての氏の作品を読んでいませんが、改めて読んでみようかなと思います。
「人生の中には、実は因果律で説明できる出来事よりは、非合理的な「真実の瞬間」や「意味のある偶然」と言うべき出来事の方が多いということだった。そして、そういう出来事の一つ一つを大事な体験として心の中に刻んでいくと、「なぜ私がこんな辛い目に」といった尖った感情からいつしか解放されて、内面がやわらかく膨らんでくるのだ。」