ITの便利さと拒絶反応

ライブドアニッポン放送の買収戦が話題になっている。お年寄りから子供まで、テレビのワイドショーから新聞でまで取り上げられているので、証券市場を巡る話題でありながら、かなり認知度合いは高いと思われる。おりからの低金利ペイオフ解禁など預金保有者、生活者を巡る環境は厳しさを増している。資産を積極的に増やすことが難しい人たちにとって、こうした株式市場の話題が身近になる、ということは、80年代後半のバブルの時代のように、株式って簡単に儲かるんじゃない?ちょっと小遣い銭稼ぎで買ってみようかな、なんていう安直な考えの資金が結構、株式市場に流入しているのではなかろうか。それはさておき、自分がいい年してPDAを触ったり、携帯電話をいじりまわしているが、こういう状態が50、60歳になってもつづくのかな?想像するとあまりカッコの良い姿ではない。携帯電話も出た当初は、昔のCB無線機のようにとてつもなく大きく、普段持ち歩けるしろものではなかった。何を言いたいかというと、フジテレビやニッポン放送の経営陣は、ライブドアをはじめとするIT産業の勃興がたぶん本質的に理解できないのであろうし、理解するつもりもないのではないだろうか。フジテレビがニッポン放送の資産を売却して投資価値を減じようとしているが(クラウンジュエル?、焦土化作戦?)、仮に資産が売却されたあとのニッポン放送の社員は、どうなるのだろう。フジテレビで面倒をみてもらうのだろうか?また、買収の攻防戦が激しくなるとともに、ニッポン放送の浮動株比率が下がり上場廃止になりそうだけど、今回フジテレビのTOBに応じなかった持合先はどうするのだろう?以上素朴な疑問です。